革の種類

コードバン

コードバンを使った小物

ブランドバックやランドセル、革製小物にはコートバンと呼ばれる馬(Horse)の革が使われる高級品がいくつもあります。素材としては1級品で、繊維が密集している臀部は光沢も美しく眺めているだけでハッピーな気分になれるほどです。強度はそんなにありませんが薄くて柔軟性があるので衣服に用いられることもたまにはあるようですが、最もポピュラーなのはランドセルかもしれません。ほとんどの日本人が6年間お世話になるこの背中に背負うカバンですが、牛革よりも軽量なコードバン製が最近ではブームのようです。ですが剥ぎ取れる量はそんなに多くありませんし、それ以外の需要も多数あるため安い品ではないと言えるでしょう。みんなが欲しがる人気の革ですし高級革製品の代名詞かもしれません。いろいろな革製小物や靴、カバンに使用されていますので、手にする機会はそう少なくもないでしょう。

豚(Pig)

豚といったらお肉を思い浮かべる食いしん坊さんが多いかもしれませんが、豚肉だけでなく豚革も私達の生活には欠かせません。通気性が良いのでカバンの内側の部分や靴の中敷など、表面ではないところに多用されている縁の下の力持ちです。他の革製品よりも毛穴が優れており、湿っぽくなったら困る箇所には豚革を使うのが革職人の間では常識にもなっています。スエード状の製品もオシャレで人気が高く、衣類や革製小物の素材としても活躍する優れものです。肉としても革としても牛よりも下に見られることの多い豚ですが、牛革にはない質感でユーザーを満足させられる製品も少なくはなく、適材適所で使用すればバツグンの使い勝手を実現してくれます。輸入品が多そうなこの分野としては珍しく日本国内でも製造されているのも、どことなく魅力なのがピッグスキンです。

鹿革と羊革

日本では昔から野生の鹿が生息していたので鹿革(Deer)とも長いお付き合いをしてきたことになります。村民や町民の衣類だけでなく武具にも使用されてきたこの革は、水にも強くて手触りも最高の至高の一品でしょう。近年では耐水性を最大限に発揮できる用途での活躍が目覚ましく、手袋やレンズ磨きの素材として名を馳せているようです。断熱性能が優れるのは羊革(Sheep)で、薄くて柔らかすぎるため負荷のかかる箇所にはあまり使用されませんが手袋や衣服に加工されることは多いです、毛の付いたムートンのコートなんかはとっても暖かそうで、北海道や青森県では一家に1着備えているのではないでしょうか。カバンの持ち手なんかには不向きですが革製小物や防寒具には最適で、冬になったらお世話になる方も雪国にはさぞかし多いことでしょう。夏でも食卓の上で対面するでしょうし、北国ほど羊と密接な関係にあるのかもしれませんね。